『サピエンス全史』は過去についての本であり、とるに足らない類人猿が、どのように地球の支配者になったのかを示した。 実際には存在しないもの、虚構の存在や信念、ファンタジーや物語を信じることで全く見ず知らずの人々が協力し合うことが可能となりました。
5いくつもの国がまるごと、大規模な社会実験のモルモットの役割を果たす。
中世の人々が、黒死病の原因をついに発見できなかったのに対して、科学者たちはわずか二週間で新型コロナウイルスを見つけ、ゲノムの配列解析を行ない、感染者を確認する、信頼性の高い検査を開発することができた。
近代以降の医療制度は、この境界にそびえる壁の役割を果たすべく構築され、看護師や医師や科学者は、そこを巡回して侵入者を撃退する守備隊の務めを担っている。
6文献史としての歴史学の守備範囲を一山も二山も超えた世界だが、ハラリは必要だからそこにも踏み込んだ。
その領域は石器時代から始まって、21世紀における政治的・技術的な革新にいたるまでの進化全域を対象としている。
その起源と進化の概要が、「ホモ・サピエンスのアフリカ起源説」として確立されたのは、21世紀に入ろうとする頃であったが、それはヒトのDNAレベルのなりたちを探る遺伝学、脳サイズや身長や体型など容姿の進化と変異を探る化石形態学、行動の変容を探る考古学、さらに遺跡等の年代を決める年代学、太古の世界の自然環境を知る様々な分野の共同作業の成果であった。 人が小麦を栽培するのではなく、小麦が人を操っている…。 2020年8月9日閲覧。
19『サピエンス全史』『ホモ・デウス』で全世界に衝撃をあたえた新たなる知の巨人による、人類の「現在」を考えるための21の問い。
それは、ウイルスが変化するからだ。
こうした法律や税の納税記録など実用的な文章を記すために文字は使われ、文字を使えることがエリートの証でした。 自由民主主義は、あらゆる社会にとって、あらゆる発展段階でふさわしいわけではないにせよ、他のどんな選択肢と比べても、より多くの社会で、より多くの状況でその有用性を発揮してきた。 だが、手洗いに匹敵する水準の徹底と協力を成し遂げるためには、信頼が必要となる。
9なぜ人は苦労をして、不便に耐えてまで小麦を栽培し続けるのか。
・関節炎など身体の不適応 人類の体は狩猟採集生活に適応するように進化している。
なかには、初期のバージョンを別の形ですでに発表した文章も含まれている。 各国は隠し立てせず、進んで情報を提供し、謙虚に助言を求めるべきであり、提供されたデータや見識を信頼できてしかるべきだ。
10Homo Deus: A Brief History of Tomorrowの翻訳)• この本が世界的ベストセラーになったのも、壮大なスケールの歴史叙述が魅力的だったからだと思います。
単行本 - 人文書• The New York Times紙記事、柴田裕之氏による翻訳を全文特別公開。
もう何週間も前に、世界の指導者たちが緊急会議を開いて、共同の行動計画をまとめていて当然のように思えるのだが。 国が変われば、物質や人体の理解の仕方も変わるわけではありません。
20私は熟慮の末、自己検閲ではなく自由な議論を選んだ。
人間の未来を語るための壮大な仕掛け 人間の未来について十分な根拠と説得力を持って語れるのは、どのような素養をもった人なのだろうかと、常々疑問に思っていた。