『家守綺譚』続編に関しては、『梨木香歩「家守綺譚」を朗読する』(池袋本店、2006年10月12日)で「オオアマナ」が朗読されている。 水面近くにいると目線は低く、周囲は静かで木々や風や鳥の様子がよく見えるようになる。 ただ、「フラクタル構造」という言葉については、梨木香歩の作品理解の鍵となるので、実際の作品を論じる際に詳しく検討する。
1参考価格 1,760円 香歩, 梨木 新潮社 在庫あり。
) この二度目の留学のとき、彼女は児童文学者ルーシー・M・ボストン(当時94歳)を訪問 している。
野田さんのエッセイはあくまでアウトドア派ですが、梨木さんが書き綴ると同じエッセイでも味わいはぐんとちがったものになります。 人を Holding する(抱える)ようなラストにしたい。
最後にすこし個人的な話をすると、梨木さんとの出会いからほどなくして、私は与那国島で馬と暮らすことになります。
個人として神と対話するという精神風土が、あまり教会に行かなくなった今でもあるのではないか。
新潮社 2019年7月 風と双眼鏡、膝掛け毛布• 発売日順に並んでいます。
まいの母親の台詞も加筆された(梨木は「感情移入してしまったため」と話している)。
分量がちょうど手頃だし読書の感動も体験できるので、日頃、あまり本を読まない人にも「読書も楽しいよー。
まずぬか床の中に卵ができたと思ったら、その卵が割れて影の薄い人間のようなものが出て来ます。
》 『ダ・ヴィンチ』 2008 年 7 月号(梨木香歩ロングインタビュー) 河合隼雄が作家梨木香歩誕生に深く関わっていたわけだ。 落ち込んだときに読むと、「ほっ」とすると同時に「明日からまたがんばろっ」という前向きな気持ちにさせてもらえます。 都合が良過ぎる、現実はこんなにうまくいくなんてことはない、という常識論を振りかざすのは野暮というもの。
14短絡に反戦というのではない、すごいスピードで流れていくさまざまな事象の、また、人間そのものの奥深くで起こっていること、今、ここで起きつつあることの延長線上の話であり、当事者は私たちそれぞれ。
キサは、青い勾玉をくれた。
もちろん、本好きの人でも十分楽しめます。 理性も屈服して痛みに自分を支配される。
隣のおかみさん、山寺の和尚、縁あって住みついたゴロー、時どき訪れる編集者、そして掛け軸から抜け出てくる高堂など、彼らとの交わりの中で主人公綿貫は奇妙な経験を重ねるわけだが、読者がそれに恐怖を覚えるかというとそうでもない。
親友を亡くしてもケロッとしていて、なおかつその実家にちゃっかり住んでいる綿貫が、実はその死を人一倍悲しみ、哀悼の意味すら込めてその家に住んでいることを。
結局、あまり納得感がないままに読み終わってしまい、梨木作品の割には物足りない思いが残りました。
それが決められるのは自分しかいないのではないかと。